世界的に数多くのファンを抱えるハーレーは、オーナーの好みに合わせて自由自在にカスタムすることができるのが魅力の一つです。
交換できるカスタムパーツのなかには必ずしも日本国内の基準を満たしていないものもあるため、ものによっては取り付けることによって車検が通らなくなってしまうものがあります。そのように注意が必要なパーツの一つがマフラーで、ハーレーの母国であるアメリカでは環境保護のために日本とは異なる排ガス基準が設けられており、それを満たしたマフラーを日本のハーレーに取り付けた場合に国内で車検に通るのかが問題となります。
これについて結論を先に言ってしまうと、アメリカで流通しているマフラーを取り付けたハーレーが日本で車検に通る可能性はゼロではないものの、かなり低いということになります。あくまでアメリカのマフラーは同国の基準を満たすべく製造されており、日本の基準についてはほとんど考慮されていません。
基準のなかには両国で共通のものがないわけではありませんが、多くはまったくの別物と言っても過言ではないほど異なっているため、アメリカの基準を満たしていることは日本で車検に通るかどうかにはほとんど関係がないのです。さらに付け加えておくと、そもそもアメリカには日本のような車検制度そのものが存在していないのです。
このことは何もマフラーに限った話ではありません。エアクリーナーやハンドルなど、多くのカスタムパーツはアメリカで流通しているものをそのまま持ち込んで愛車に取り付けても車検に通せる可能性は限りなく低いのです。
どうしてもアメリカにあるパーツのデザインが好きということであれば、同じデザインで日本向けに販売されているものを探すようにするのが賢明です。