ハーレー乗りの定番ファッション、エンジニアブーツとは

エンジニアブーツは名前の通り、エンジニアや作業員が履くブーツです。用途の性質上、革などの頑丈な素材で作られています。安全性を第一としたブーツなのでデザインは質素であり、余計な装飾が付いていないのが普通です。エンジニアブーツは実用的な履物ですが、ハーレー乗りの定番ファッションとしても知られています。これはエンジニアブーツの武骨なイメージがハーレー乗りに好まれたのが理由です。

ハーレーは大型でパワフルなアメリカンバイクであり、それに跨るライダーも同様のファッションセンスが求められました。革やデニムの衣類で決めたハーレー乗りは足元のファッションにも強いこだわりがあり、そのこだわりに合致する履物がエンジニアブーツでした。

シンプルなデザインと頑丈な作りのエンジニアブーツは荒々しさと繊細さを兼ね備えたハーレーの車体にぴったりと高く評価されました。また、単なるファッションアイテムではなくケガを防ぐ意味合いもあったのです。ハーレーはエンジンがむき出しになっている構造なので、走行中に誤って足がエンジン部分に触れる可能性があります。普通の靴ではケガや火傷のおそれがありますが、固くて熱に強い革製のエンジニアブーツならそのようなトラブルに遭う心配がありません。ハーレー乗りにとってエンジニアブーツは愛車を安全に走らせるための必須アイテムと言えます。

アメリカをはじめハーレー乗りが多い国ではエンジニアブーツの人気も高く、専門のショップは多くのハーレー乗りで賑わっています。